ティータオルは、18世紀頃に英国で生まれたキッチンクロスです。 用途的には日本の布巾と風呂敷の中間のような存在だと思います。 英国と言えど発祥地は北アイルランドで、元々は麻(リネン)100%で作られていました。 北アイルランドはアイリッシュリネンと呼称があるほど上質な麻の生産地として有名で、その麻を使ってティータオルは作られ始めました。
現在はコットンのティータオルが市場のほとんど占めていますが、ビンテージのコットンタオルなどは、リネン100%やMade in Northern irelandの印字があるもの、コットンとリネンの混紡など様々な発見ができます。
大きさは風呂敷より小さく(ただし細長い)、フェスタオル(ハンドタオル)より大きいです。ティータオルという呼称から、カップを拭くのは分かりますが、それだけのためには少し大きさが大き過ぎます。
ティータオルは茶器以外にもディナープレートなど大きめの陶磁器も包んで拭けるように作られたため、このようなサイズになったようです。
現在では、ティータオルは食器を拭くためだけのものではありません。
その柄や素材の種類の多さから、実用品とだけでなく、部屋のインテリアにも使われます。
タペストリーとして壁に飾ったり、テーブルクロスに使ったりも定番です。
The Old Englishでは、パン生地を発酵させる時湿らせて生地の上にかけて乾燥を防いだり、そのパンが焼きあがったあと、粗熱をとるまで上にかけておいたり。
麻のキッチンタオルは通気性抜群で大活躍です。
毎年イギリスではキッチウエアを扱う各社が競って新しいデザインのキッチンタオルを作っています。お店でも定期的に入荷しているので、ときどき立ち寄ってみてください。
運命の一枚に出会えますように✩
左は、イギリスのペンザンスという町にある、ファッション雑貨ブランド『Seasalt』のティータオル。
コーンウォール地方を中心に、イギリス国内の海辺の町にお店を展開しています。 シーソルトの製品はその名の通り海を彷彿させるデザインが多く起用されています。 ちなみにThe Old Englishの運命の一枚は、お店に飾ってあります。 実際にお越しの際に見てみてください。
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